『オカシナ記念病院』

著・久坂部羊

出版社・KADOKAWA

紹介


離島の医療を学ぼうと、意気込んで「岡品記念病院」にやってきた研修医の新実一良。 ところが先輩医師や看護師たちはどこかやる気がなく、薬の処方は患者の言いなり、患者が求めなければ重症でも治療を施そうともしない。 反発心を抱いた一良は在宅医療やがん検診、認知症外来など積極的な医療を取り入れようとするが、様々な問題が浮き彫りになっていき――。 現代医療の問題点を通して、生とは何か、死とは何かを問いかける。 著者渾身の医療エンターテインメント。

推薦コメント


いま #読者による文学賞 なんてやってるらしいです。おもしろい。 このハッシュタグつけてツイートするだけ、かな? わたしはね、久坂部羊さんの「オカシナ記念病院」に1票ー!

選評/担当選考委員:Dさん


読了。唖然としている。間違いなく面白い医療小説だ。 舞台は離島。なのに施設は立派な記念病院。そこに自ら望んで離島医療に携わろとする真面目な研修医。 この病院が行うのは「適度」な医療。患者が望まなければ検査も通常でいう治療もしない。 主人公は患者を少しでも長生きさせようと努力する。しかし延命治療は本当に患者にとって幸せなことなのか? ということを問う作品。 これまで読んできた医療小説とは異なる視線。いわゆる感動ものではない。 覆る常識、経済観念。パラダイムシフト。これまで全く自分になかった、いや分かってはいたけど見ないフリをしていた、 多数の正解の中の一つを知ることができた。非常に良い本だった。本の帯にあるように医療エンターテイメントなので読みやすさも特徴。